ブロッコリーの種まきに失敗しても、苗から育て直せば収穫まで間に合うことがあります。この栽培では、秋まきの種まきがうまくいかず、春先の収穫は無理だと思っていましたが、3月25日に購入苗を植え付け、5月23日に頂花蕾を初収穫できました。
この記事では、種まき失敗から苗購入へ切り替えた判断、苗の植え付け、肥料袋を使った風よけ、初収穫、側花蕾の収穫までを、実際の写真に沿ってまとめます。ブロッコリー栽培全体の基本はブロッコリーの育て方でも整理しています。
| 作業日 | 作業・状態 | この栽培で分かったこと |
|---|---|---|
| 前年秋 | 種まきに失敗 | 時期が少し遅く、発芽後の苗も小さくて冬越しできなかった |
| 3月25日 | 購入苗を植え付け | 苗からなら春先でも栽培を立て直せた |
| 4月10日 | 肥料袋で風よけ | 小さい苗を風と虫から守る目的で囲った |
| 5月23日 | 頂花蕾を初収穫 | 植え付けから約2か月で収穫できた |
| 6月10日 | 側花蕾を収穫 | 中心の花蕾を採った後も、わき芽を追加で収穫できた |
ブロッコリーの種まきに失敗したら苗購入に切り替える
最近は種から育てているブロッコリーですが、今回は苗を購入して栽培することにしました。昨年秋に種をまいていたものの、ことごとく失敗に終わり、今期は収穫できないと思っていたところ、たまたま苗が半額で売られていたのを見たのが始まりです。
種まきが失敗に終わった理由としては、種まきの時期が少し遅く、発芽率が悪かったことがあります。さらに、発芽した苗も小さすぎたため、冬の寒さに耐えることができませんでした。
ブロッコリーは寒さに強い方ですが、苗がある程度の大きさにならないと耐寒性を十分に発揮できません。とはいえ、あまり早くまきすぎると苗が虫に食べられて筋だけになったり、花が咲いてしまったりすることもあり、種まき時期の見極めはなかなか難しいと感じます。
そのため、家庭菜園で少ない株数を育てるなら、種まきに失敗した時点で苗購入へ切り替えるのも現実的です。サカタのタネの栽培資料でも、冬まきでは加温・保温が必要とされ、初心者には夏まきで秋〜冬に収穫する作型が作りやすいとされています。また、同じサカタのタネの記事では、初心者は苗を購入することもすすめられています。
春先のブロッコリー収穫を諦めていた矢先、苗が10株200円と格安で売られていました。半額といっても状態が悪いわけではなく、単に売れ残っただけのようでした。苗の状態なら、今植え付ければ2か月ほどで収穫できると考えました。
3月25日に苗を植え付ける
購入してきた苗を早速植え付けました。この栽培では、畝幅60cm、1条植え、株間40〜50cmで植え付けています。サカタのタネの資料では株間40〜50cm、タキイ種苗の資料でも本葉6〜7枚の苗を株間40cm程度で植え付けるとされています。
植え付けでは、ポット苗の植穴をあけ、まず穴に水を注いで土に十分水を含ませました。その後、苗を植え込み、上からもたっぷり水を与えました。苗を植えるときは、深植えにしすぎないことも大切です。
ポイントは、株間をできるだけ空けることです。苗の状態では小さく見えますが、成長すると葉が大きく広がります。畝幅や株間が狭いと、葉が重なって日当たりや風通しが悪くなり、生育の妨げになります。
たくさん植えたい気持ちはありますが、株間を詰めすぎると、結果として十分に育たないことがあります。特にブロッコリーは株を大きく育てて花蕾を充実させる野菜なので、苗の小ささに合わせて詰めすぎないようにします。

小さい苗は肥料袋の風よけで保護する
植え付けたばかりの苗は、葉も茎も小さく、虫に食われるとひとたまりもありません。苗の葉は数cmほどで枚数も少なく、柔らかいので、虫に好まれやすい状態です。
幼い苗の状態で虫に食べられると、葉が筋と茎だけになってしまい、再生が難しくなることがあります。ある程度株が大きくなれば葉の数も面積も増え、多少の虫食いには耐えやすくなりますが、それまでの初期保護が重要です。
不織布や防虫ネットのトンネルもよい方法ですが、今回は肥料袋を使って苗の周囲に風よけを作りました。肥料袋は丈夫なので、植え付け直後の苗を囲う簡易的な資材として使いやすいです。ただし、袋の中に土を入れて栽培する「袋栽培」ではなく、苗の周囲を囲うための風よけとして使っています。
苗の四隅に短い支柱を4本立て、肥料袋をピンと張って固定します。最初に2隅を差し込み、残りの2隅を同じくらいの距離になるように引っ張りながら支柱を差し込むと、袋が風でペラペラしにくくなります。
風よけが狭くなったら外す
苗の植え付けから約1か月が経過すると、保護のために囲っていた風よけでは狭くなってきました。ブロッコリーの葉が風よけに接触し、このままにしておくと生育の妨げになりそうです。
ここまで株が成長すれば、苗はかなり丈夫になっています。葉の枚数も増えており、多少の虫食いなら耐えられる状態に見えたため、風よけを外しました。

植え付けから約2か月で初収穫する
苗を3月下旬に植え付けて、ちょうど2か月ほどで収穫できる大きさに成長しました。葉には所々虫食いがありますが、食用となる花蕾部分には大きな被害はありませんでした。
この栽培では、花蕾部分の直径が15cmほどになったところで収穫しました。サカタのタネの資料では、頂花蕾は十分に発育し、硬くしまった塊のうちに切り取るとされています。タキイ種苗の資料でも、花蕾が大きく育ったら、花弁が出ないうちに収穫するとされています。
収穫が遅れると、花蕾が開いて黄色くなり、食味が落ちやすくなります。家庭菜園では「もう少し大きく」と待ちたくなりますが、濃緑色で固く締まっているうちが収穫しやすいタイミングです。
頂花蕾の後は側花蕾も収穫できる
ブロッコリーは、中心の大きな花蕾を収穫した後も、周りから出る側花蕾を収穫できます。中心の頂花蕾は1株につき1個ですが、側花蕾は複数本出ることがあります。
側花蕾は一般的にはわき芽とも呼ばれ、品種や株の状態にもよりますが、この栽培では5〜10本くらいは収穫できる感覚でした。タキイ種苗の資料でも、側花蕾を収穫したい場合は頂花蕾収穫後に追肥しておくことがすすめられています。
種まき失敗から苗栽培へ切り替えるときのチェック
- 種まきが遅れて苗が小さいままなら、無理に粘らず購入苗も検討する
- 苗は葉色がよく、茎が極端にひょろ長くないものを選ぶ
- 株間は40〜50cm程度を目安に、成長後の葉の広がりを考えて植える
- 植え付け直後は水をしっかり与え、深植えにしすぎない
- 小さい苗のうちは、風よけ・防虫ネット・不織布などで初期被害を減らす
- 頂花蕾は固く締まっているうちに収穫し、側花蕾を狙うなら株を弱らせない
ブロッコリーは種から育てる楽しさもありますが、種まき時期や育苗管理がずれると失敗しやすい野菜でもあります。今回のように、種まきがうまくいかなかった年でも、苗から切り替えれば収穫までたどり着けることがあります。
あわせて読みたい関連記事
- ブロッコリーの育て方:種まきから収穫までの全体像を確認できます。
- ブロッコリーの収穫:頂花蕾を収穫するタイミングを詳しく確認できます。
- ブロッコリーに花が咲いたらどうする?:収穫遅れや花蕾の開きが気になるときに役立ちます。
- ブロッコリーの冬越し栽培:冬をまたぐ栽培例を確認できます。



























コメント