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家庭菜園で難しい野菜は?手間がかかるトマト・ナスから考える作付けのコツ

コラム
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家庭菜園で「難しい野菜」を選ぶときは、栽培技術の難しさだけでなく、どれだけ手をかけ続ける必要があるかで考えると分かりやすくなります。トマトやナスは人気の夏野菜ですが、支柱、誘引、わき芽取り、水やり、害虫対策など、収穫までに何度も管理作業が必要です。

もちろん、手間がかかる野菜ほど収穫できたときの喜びは大きいです。ただ、家計節約を目的に家庭菜園を始める場合は、種苗代や肥料代だけでなく、作業時間や資材代も含めて考えたほうが失敗しにくくなります。

家庭菜園で「手間がかかる」とはどういうことか

家庭菜園は農業として野菜を販売するわけではありません。たくさん収穫できれば、近所や親戚、友人におすそ分けすることもありますし、それが人付き合いのきっかけになることもあります。

一方で、家庭菜園を家計節約のために始める方も多いと思います。スーパーで買っていた野菜を自分の畑で収穫できればうれしいものですが、実際には肥料代、種代、苗代、支柱やビニールなどの資材代がかかります。さらに、労働時間も見えないコストです。

そのため、家庭菜園でのコストパフォーマンスを考えるなら、「その野菜を育てるために何回畑へ行く必要があるか」「雨や猛暑、害虫が出たときに追加作業が必要か」を見ておくことが大切です。

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手間がかかる野菜に共通する特徴

手間がかかる野菜には、いくつか共通点があります。単純に「地上部で育つ野菜は全部難しい」と決めつけるより、どの作業が増えるのかを分けて考えるほうが初心者には実用的です。

手間が増える理由起こりやすい作業代表的な野菜
茎やつるが伸びる支柱立て、誘引、整枝トマト、ナス、キュウリ
雨や乾燥の影響を受けやすい雨よけ、敷きわら、水やりトマト、ナス
実や葉が害虫に食べられやすい見回り、捕殺、防虫対策ナス、ピーマン、葉物野菜
収穫までの管理期間が長い追肥、剪定、更新作業ナス、トマト、ピーマン

根菜類は、土づくりと間引きがうまくいけば比較的管理が少なく済むものもあります。反対に、実を地上でつける夏野菜は、天候や虫の影響を受けやすく、収穫までの見回りが増えがちです。

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地上部で育つ野菜は天候と害虫の影響を受けやすい

地上部で育つ野菜は、風雨、強い日差し、猛暑、乾燥、害虫の影響を直接受けます。台風で茎が折れることもありますし、連日の猛暑で葉が傷むこともあります。青虫やガの幼虫などに葉や実を食べられることもあります。

家庭菜園では、安心して食べたいという理由から農薬を控えめにしたり、使わずに育てたりする方も多いでしょう。私の家庭菜園でも一切農薬は使用していません。その分、害虫を完全に防ぐことは難しく、見回りや物理的な防虫対策の手間が増えます。

また、家庭菜園がある富士山麓でも、夏は35℃以上の気温が連日続くことがあります。真夏に1週間以上雨が降らないこともあり、夏野菜にとってはかなり過酷な環境です。ナスやピーマンのような夏野菜でも、近年の暑さと乾燥は無視できません。

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手間がかかる野菜1:トマト

トマトは、家庭菜園で人気が高い一方で、手間がかかる野菜の代表だと思います。手をかければおいしい実を収穫できますが、放任で安定して収穫するのは簡単ではありません。

トマトで手間が増えやすいのは、支柱立て、誘引、わき芽取り、雨や乾燥への対応です。タキイ種苗の栽培情報でも、トマトは基本的に1本仕立てにし、わき芽を小さいうちに取る管理が紹介されています。わき芽を放っておくと茎葉が込み合い、管理がさらに難しくなります。

私の家庭菜園では、トマトに自作の雨よけを使ってきました。ホームセンターで売られている立派な雨よけ資材を買えば楽かもしれませんが、安いものでも4,000円から5,000円程度はします。家庭菜園の規模で、その金額に見合う収穫があるのか迷い、ポリ袋を使った自作の雨よけで対応してきました。

ただ、自作の雨よけは設置が面倒です。強度を考え、台風にもある程度耐えるように作る必要があります。毎年大事に使えば市販資材でも元は取れるのかもしれませんが、作業の手間まで含めると、トマトはなかなか気軽な野菜ではありません。

雨よけについては、家庭菜園では必ずしも必要とは限らないという考え方もあります。タキイ種苗のQ&Aでは、家庭菜園のトマト栽培で特に雨よけが必要とは限らず、敷きわらや水はけのよい土で病害や裂果を軽減する考え方も示されています。つまり、「雨よけをすれば絶対成功」ではなく、畑の条件や品種、管理できる時間に合わせて考えるのが現実的です。

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トマトで作業が増えやすい場面

  • 植え付け後に支柱を立てて誘引する。
  • わき芽を早めに取る。
  • 梅雨時期の長雨や泥はねを避ける。
  • 実が大きくなる時期に乾燥しすぎないように見る。
  • 茎が伸びすぎたときに摘芯や誘引を調整する。

トマトは、収穫が始まるまでにかなり手をかけます。その後に長雨で花が落ちたり、実が虫に食われたりすると、せっかくの苦労が収穫に結びつきません。だからこそ、初心者がいきなり大玉トマトを多く植えるより、ミニトマトや育てやすい品種を少ない株数から試すほうが安心です。

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手間がかかる野菜2:ナス

ナスも、トマトと並んで手間がかかる野菜です。ナス栽培で難しいと感じるのは、害虫と水分管理です。

ナスは苗から植え付けることが多く、植え付け初期は葉の枚数が少ないため、害虫に葉を食べられると株の勢いが落ちやすくなります。私の家庭菜園では、植え付け初期にポリ袋などで風よけ・虫よけを設置し、苗を守るようにしています。

それでも株が大きくなれば、いつまでも袋で囲っておくわけにはいきません。4月、5月に植え付けて6月頃までは比較的順調でも、暑くなる7月、8月には虫が増えます。無農薬で育てていると、葉をかなり食べられてしまうこともあります。

さらに、ナスは乾燥にも気を使う野菜です。サカタのタネの栽培情報でも、日照りが続いて乾燥する場合は、果実が硬くなるのを防ぐために適切な水やりが必要とされています。私の畑でも、梅雨明け後の猛暑と乾燥が続く時期は、水やりをしないと実が硬くなり、収穫量も落ちやすくなります。

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ナスで作業が増えやすい場面

  • 植え付け初期に苗を風や虫から守る。
  • 支柱を立てて倒れないように誘引する。
  • 虫の被害がないか葉の裏まで見る。
  • 乾燥が続くときに水やりをする。
  • 長く収穫するために追肥や切り戻しを考える。

ナスはうまく育つと長く収穫できますが、その分だけ管理期間も長くなります。毎日畑を見られる人には楽しい野菜ですが、週末だけしか作業できない人には負担が大きくなることがあります。

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初心者は「難しい野菜」をどう選べばよいか

初心者が家庭菜園を始めるなら、難しい野菜を避けるというより、最初から多く植えすぎないことが大切です。トマトやナスを育てたい場合でも、まずは少ない株数にして、同時に手間の少ない野菜も組み合わせると続けやすくなります。

作付け前の確認見るポイント
畑へ行ける頻度水やり・誘引・害虫確認をどれくらいできるか
使える資材支柱、雨よけ、防虫ネット、敷きわらなどを用意できるか
育てる株数初年度は少なめにして管理量を把握する
目的節約重視か、趣味として挑戦したいのかを分けて考える

家庭菜園には趣味としての楽しさもあります。採算だけで考えれば割に合わない作業も、収穫の喜びや人に配る楽しさを考えれば十分価値があります。ただし、家計節約を強く意識するなら、手間のかかる野菜ばかりに偏らないほうがよいです。

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