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枝豆の育て方|種まき・肥料・摘心・収穫時期を2年分の栽培記録で解説

枝豆
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枝豆は、発芽温度・種まき直後の水分・鳥対策・開花期の乾燥・収穫の遅れに気を付ければ、家庭菜園でも育てやすい野菜です。この記事では、畑で2年続けて育てた記録をもとに、初心者が迷いやすい種まき、肥料、摘心、水やり、収穫時期を整理します。

結論からいうと、枝豆は「発芽まで」と「収穫の数日」がいちばん大事です。発芽後は比較的手がかかりませんが、収穫適期を逃すと豆が固くなり、味も落ちやすくなります。

収穫した枝豆
収穫した枝豆

枝豆栽培で最初に押さえるポイント

作業・判断初心者が見るところこの菜園での実感
種まき時期地温が上がり、遅霜の心配が少ない時期。早まきはマルチや保温を使う4月初旬の種まきではマルチがあると発芽が安定しやすいと感じました
水やり種まき直後は過湿にしない。開花期から莢が太る時期は乾燥させない発芽後は楽でしたが、6月下旬の晴天続きでは水を与えました
肥料マメ科なのでチッソ肥料を入れすぎない根に根粒が付き、追肥なしでも育ちました
摘心本葉5〜6枚前後で行う方法もあるが、品種や草勢で判断するこの菜園では判断がつかず、摘心せずに栽培しました
収穫莢がふくらみ、豆が固くなりすぎる前に早めに採る初収穫から1週間ほどで味の落ち方を感じました
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枝豆は何科?大豆との違い

枝豆はマメ科ダイズ属の野菜です。食べているのは、大豆が完熟する前のやわらかい未成熟豆です。つまり、植物としては大豆と同じで、若いうちに収穫して塩ゆでなどで食べるものを枝豆として扱います。

基本情報としては、発芽適温は高めで、涼しすぎる時期は発芽が遅れたり不ぞろいになりやすくなります。品種には青豆、茶豆、黒豆などがあり、早生・中生・晩生で種まきから収穫までの期間も変わります。

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枝豆の栽培カレンダーと作業の流れ

時期の目安作業見るポイント
4〜7月種まき・苗の植え付け地温、鳥対策、過湿になっていないか
発芽後〜本葉2枚ごろ間引き1穴1〜2本を目安に、弱い株を整理する
草丈が伸びるころ土寄せ・必要なら支柱株元がぐらつかないか、倒れそうでないか
開花前後乾燥チェック・必要に応じて水やり土が乾きすぎていないか、花や莢が落ちていないか
6月下旬〜9月ごろ収穫莢がふくらみ、豆が固くなりすぎる前か

この菜園では、4月初旬に種をまいた年は7月7日に初収穫、別年は4月初旬の種まきから6月28日に初収穫しています。品種や地域、気温で前後しますが、早生品種ならおおむね3か月前後で収穫が見えてきます。

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種まき:発芽までが最初の山場

枝豆は発芽に温度が必要です。早い時期にまく場合は、地温を上げるためにマルチを使うと安心です。マルチングとは、畝の表面をビニールやわらなどで覆い、地温・乾燥・雑草などを調整する方法です。

この菜園では、4月初旬に株間を約30cmあけて種をまきました。種袋や栽培本では1穴に2〜3粒まく方法が多いですが、1年目は種の節約のため1粒ずつまき、発芽しない穴にはまき直す方針にしました。マルチの基本はマルチングの効果でも整理しています。

枝豆の種まき(04/08)
枝豆の種まき(04/08)
枝豆の種が発芽
枝豆の種が発芽(04/08)

種まき直後の水やりは控えめにする

枝豆、いんげん、落花生などのマメ科野菜は、種まき直後に水をやりすぎると種が傷んだり、発芽が悪くなることがあります。土が極端に乾いていなければ、まいた後の過湿を避けるほうが安全です。

ただし、土がカラカラに乾いている場合は別です。種まき前に土の湿り気を確認し、湿っているなら追加の水は控えめに、乾いているなら先に畝を湿らせてからまくと判断しやすくなります。

発芽しない穴は追いまきで埋める

2年目は、3月下旬〜4月初めのまだ肌寒い時期に種をまいたため、3〜4か所だけ芽が出ませんでした。そこで、芽が出なかった穴にもう一度種をまく「追いまき」をしました。

4月に入り暖かくなってからの追いまきは発芽も早く、畝全体の苗がそろいました。家庭菜園では、最初から完璧に発芽させるよりも、欠株を見つけたら早めに追いまきするほうが気楽です。

枝豆の種袋①(04/01)
枝豆の種袋①(04/01)
枝豆の種袋裏
枝豆の種袋裏
早生枝豆の種まき
早生枝豆の種まき
枝豆の種まき①(4月20日)
枝豆の種まき①(4月20日)
枝豆の種まき②(4月20日)
枝豆の種まき②(4月20日)
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間引き・2本立て・土寄せの考え方

間引きとは、発芽した苗のうち弱いものを抜いたり切ったりして、残す株に十分なスペースを与える作業です。枝豆では1穴に複数粒まき、本葉が出たころに1〜2本へ整理する方法がよく使われます。

この菜園では、2年目に1穴から2株出たところを、そのまま2本立てで育てました。2本にすることで収量を増やすだけでなく、株同士が支え合って育つ利点もあると感じました。

枝豆は草丈が伸びると株元がぐらつきやすくなります。株元へ土を寄せる「土寄せ」をしておくと、倒れにくくなります。土寄せの基本作業は土寄せとは?効果とやり方も参考になります。

枝豆の1か月後の生育状況
枝豆の生育状況(種まき後約1か月)
枝豆の葉が増えてきた様子
葉数が増えてきた枝豆
枝豆の畝全体の生育状況
畝全体の生育状況
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肥料は少なめにする:根粒菌の働きを見る

枝豆はマメ科なので、根に根粒菌が付きます。根粒菌とは、根にできる小さな粒の中で働く微生物で、植物の生育に必要なチッソ分の一部をまかないます。

そのため、枝豆は肥料を多く入れればよい野菜ではありません。チッソ肥料が多すぎると、葉や茎ばかりが茂り、肝心の莢や豆の太りが悪くなることがあります。

枝豆の根粒菌
枝豆の根粒菌

この菜園では、根に根粒が付いていることを確認できました。追肥はせずに育てましたが、発芽後に株が軌道に乗ってからは比較的よく育ちました。肥料の種類や考え方は肥料についてにもまとめています。

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摘心は必要?この菜園ではしませんでした

摘心とは、茎の先端の成長点を摘み取り、わき芽や側枝の発生を促す作業です。枝豆でも本葉が増えたころに摘心する方法がありますが、すべての栽培で必須というより、品種・草勢・栽培時期によって判断する作業です。

当時読んだ栽培本では摘心が紹介されていましたが、どの段階で行うか判断しきれませんでした。そのため、今年は「摘芯」せずそのまま栽培する事にしました。摘心そのものの基本は摘心・摘葉とはで確認できます。つるを伸ばすきゅうりかぼちゃでは摘心・整枝の考え方がより重要になるため、枝豆とは分けて考えると迷いにくくなります。

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水やり:発芽後より開花期と莢の肥大期を意識する

枝豆は、発芽してある程度育ってからは比較的手がかかりません。ただし、開花期から莢が太る時期に乾燥すると、莢つきや豆の太りに影響しやすくなります。

この菜園でも、6月下旬に枝豆の形がはっきりしてきたころ、梅雨時期にもかかわらず晴天が続く日がありました。土が乾きすぎると困るため、時折水を与えています。

同じ畝まわりでは、隣の畝でいんげんも育てていました。枝豆が20cmほどに育ってきたころ、いんげんはまだ5cm程度で、同じマメ科でも生育の進み方には差がありました。雑草も伸びてきましたが、枝豆は収穫まであと1か月ほどだったため、大きな手入れを増やさず様子を見ることにしました。

枝豆の生育状況①(5月下旬)
枝豆の生育状況①(5月下旬)
枝豆の生育状況②(5月下旬)
枝豆の生育状況①(6月上旬)
枝豆の生育状況①(6月上旬)
枝豆の生育状況②(6月上旬)
枝豆の生育状況②(6月上旬)
収穫間近の枝豆(6月下旬)
収穫間近の枝豆(6月下旬)
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収穫時期:枝豆は早めに採るほうがおいしい

枝豆は収穫適期が短い野菜です。莢がふくらみ、豆の形が分かるようになったら、固くなりすぎる前に収穫します。遅れると莢が茶色っぽくなり、豆が固くなって食味が落ちやすくなります。

1年目は4月初めに種をまき、7月7日に初収穫しました。今日は梅雨の雨が降る朝に5株ほど丸ごと引き抜いて収穫しました。雨の朝に収穫し、莢を手でむしって塩ゆでにしました。豆の大きさは十分で、これくらいが収穫適期だと感じました。

枝豆の初収穫①(撮影日:07/07)
枝豆の初収穫①(撮影日:07/07)
枝豆の初収穫②(撮影日:07/07)
枝豆の初収穫②(撮影日:07/07)
枝豆の初収穫③
枝豆の初収穫③(撮影日:07/07)
茹でた枝豆(07/07)
茹でた枝豆(07/07)

2年目は6月28日に6株ほど初収穫しました。6月中旬にはまだ粒が小さかったのですが、2週間ほどで食べ頃のサイズになりました。多少小さめでも、柔らかいうちに早めに採るのが枝豆では大切です。

初収穫の枝豆①(6月28日)
初収穫の枝豆①(6月28日)
初収穫の枝豆②(6月28日)
初収穫の枝豆②(6月28日)
枝豆の初収穫③
枝豆の初収穫③
初収穫の枝豆を塩茹で(6月28日)
初収穫の枝豆を塩茹で(6月28日)

収穫を引き延ばしすぎると味が落ちる

2年目は初収穫から4日後の7月1日に2回目を収穫しました。初収穫から4日が経ちましたが、既に収穫適期は過ぎつつあるようです。この時点で豆はかなりふくらみ、莢が少し茶色くなり始めていました。それでもまだ柔らかく、おいしく食べられました。

7月3日ごろには収穫終了間近となり、味は初収穫時より落ちていました。さらに7月13日に残りをすべて収穫した時は、全てといってもほとんど収穫してあるので、残りわずか10株程度でした。茶色い莢もあり、状態の悪いものは処分しました。枝豆は「まだ置いておけばもっと太る」と待ちすぎないほうがよい野菜です。

収穫終了間近の枝豆(7月3日)
収穫終了間近の枝豆(7月3日)
栽培終了後の枝豆の畝(7月13日)
栽培終了後の枝豆の畝(7月13日)
最後の枝豆収穫(7月13日)
最後の枝豆収穫(7月13日)
最後の枝豆を収穫して塩茹で(7月13日)
最後の枝豆を収穫して塩茹で(7月13日)
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2年分の枝豆栽培タイムライン

時期・日付作業・状態結果・気づき
1年目 4月8日マルチを使って種まき1粒まきでも発芽。早まきでは地温確保が重要
1年目 5月下旬株が順調に成長発芽後は比較的手がかからない
1年目 7月7日5株ほど初収穫柔らかく、塩ゆででおいしく食べられた
1年目 7月中旬以降収穫末期莢が乾き気味になり、実が固く味が落ちた
2年目 4月初旬1穴2粒で種まき、欠株に追いまき追いまきで苗がそろった
2年目 6月上旬草丈20cmほどに成長追肥なしでも順調。除草はやや追いつかず
2年目 6月28日初収穫収穫適期の短さを再確認
2年目 7月13日最後の株を収穫収穫遅れの莢は味が落ち、選別が必要だった

枝豆栽培で初心者が失敗しやすいところ

症状・迷い考えられる原因対応
芽が出ない地温不足、過湿、鳥害、種の傷み暖かくなってから追いまきする。早まきは保温と鳥対策をする
葉や茎ばかり育つチッソ肥料が多い可能性元肥・追肥を控えめにし、草勢を見ながら判断する
莢が太らない開花期の乾燥、高温、日照不足、害虫など開花期から乾燥を見て水やりし、防虫ネットも検討する
収穫した豆が固い収穫遅れ莢が十分ふくらんだら早めに採る。数日おきに確認する
一度に食べきれない同時期に種まきしすぎた次回は品種や種まき日をずらしてリレー栽培にする

実際に育てて感じた枝豆の魅力と難しさ

枝豆は、発芽さえうまくいけば比較的育てやすい野菜です。肥料も多く必要とせず、発芽後に株がしっかりしてくると、しばらくはほぼ見守るだけで育ちました。2年目は、ほぼ全ての箇所で芽が出てきたのですが、わずか3、4箇所芽が出なかったため、追いまきで補いました。こうした小さな調整ができるのも家庭菜園のよいところです。

一方で、収穫適期は本当に短いです。家庭菜園では一度に大量に食べきれないため、何回かに分けて収穫したくなりますが、遅くなるほど味は落ちます。枝豆は「育てるより、食べ頃を逃さないほうが難しい」と感じた野菜でした。

収穫した枝豆
収穫した枝豆

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