ピーマンの苗がなかなか大きくならないときは、苗そのものの状態、定植後の活着、気温・地温、肥料切れ、水分不足、実をつけすぎているかを順に確認します。この記事の畑では、5月上旬に植えた6〜7株が7月になっても背丈50cm前後で、前年のように1mほどまで伸びず、収穫も数個だけでした。
はっきりした原因は最後まで断定できませんでした。ただ、同じ区画のナスは順調に育っていたため、畑全体が悪いというより、苗の状態や植え付け後の立ち上がり、ピーマンの株だけに出た生育不良として考えたほうが自然でした。
ピーマンが成長しない時に最初に見るポイント
まずは「背丈が伸びない」という結果だけで判断せず、株のどこに弱り方が出ているかを見ます。家庭菜園では土壌診断までは難しいことが多いので、葉・花・実・水分・根元の状態から順番に確認すると原因を絞りやすくなります。
| 見たい場所 | 確認すること | 考えられること |
|---|---|---|
| 株全体 | 背丈が低く、枝数も少ない | 活着不良、低温、苗の状態、根の傷み |
| 葉 | 小さい、色が薄い、勢いがない | 肥料不足、水分不足、日照不足、根の不調 |
| 花 | 成長点の近くで花が咲く、花が落ちる | 草勢低下、肥料・水分・温度のストレス |
| 実 | 実が少ない、実が大きくならない | 株の力不足、着果負担、水分不足 |
| 周囲の野菜 | 隣のナスや他の株は育っているか | 畑全体の問題か、ピーマンだけの問題かを分ける目安 |
7月になっても大きくならなかったピーマン苗
毎年のように栽培しているピーマンですが、この年は植え付けた苗がなぜか全然成長しませんでした。5月上旬に6〜7株植え付け、7月に入れば本来は収穫が増えてくる時期です。それでも株はほとんど大きくならず、背丈は50cm前後のままでした。
前年なら、この時期には1mくらいの丈になっていた記憶があります。収穫も前年なら数十個は採れていたはずですが、この年はまだ数個だけでした。最初は「少し成長が遅いだけかもしれない」と見ていましたが、7月になっても変化が少ないため、さすがに放置しにくい状態でした。

原因は断定できないが、苗の状態が一番気になった
この畑では、隣の畝に植えていたナスは順調に育ち、すでに収穫の真っ最中で丈も1mほどありました。同じ区画の土でナスが育っていたため、少なくとも畑全体が極端に悪いとは考えにくい状況でした。
植え付け前には鍬を入れて耕し、石灰と肥料も入れていました。そのため、土の準備をまったくしていなかったわけではありません。ただし、畝の一部だけ土の状態が違った、根がうまく張れなかった、水分や肥料の効き方が悪かった、という可能性までは消せません。
タキイ種苗の栽培資料では、ピーマンは高温を好み、定植後の活着がその後の生育に大きく影響するとされています。また、老化苗や植え傷みで活着が悪い場合は、薄めの液肥や初期の実を減らして草勢を回復させる考え方も示されています。今回の株も、見た目だけで原因を一つに決めるより、「苗の状態」「根の張り」「その後の草勢」をまとめて見る必要があると感じました。
成長しない苗をそのまま待つか、植え替えるか
ピーマンは暑くなってから勢いが出ることもあるため、少し成長が遅いだけならすぐに抜く必要はありません。ただし、7月に入っても株がほとんど変わらず、収穫も増えない場合は、残りの栽培期間を考えて追加苗を植える判断もあります。
- 葉色が悪く、枝も増えない
- 花や実は少し付くが、株が大きくならない
- 同じ畑のほかの野菜は育っている
- 夏の収穫期に入っても収穫が数個だけ
このような状態なら、弱い株を観察しつつ、横に新しい苗を追加する方法も現実的です。すべてを一度に抜いてしまうと、もし後から回復した場合にもったいないため、スペースがあれば「残す株」と「新しく植える株」を並べて比べるのも一つの方法です。
7月に新しいピーマン苗を追加購入した
発育不良の原因がわからず、収穫もままならないとはいえ、そのまま放置するわけにもいきません。このままでは今年のピーマン収穫がほとんどなくなりそうだったため、新しい苗を購入することにしました。
最初に植えた苗は1株68円で購入しましたが、植え付け時期を過ぎた6月ごろには、ホームセンターで1株228円ほどになっていました。苗は大株になっていましたが、個人的には少し高く感じていました。その後、同じ苗が在庫処分で1株100円になっていたため、3株を選んで追加で植えることにしました。



7月の植え付けでは、あえてマルチを敷かなかった
今回はマルチを敷かず、苗を直接植え付けました。普段の4月〜5月の植え付けでは、地温を上げるためにマルチを使います。しかし、すでに7月で気温も地温も十分に上がっているため、今回は地温確保よりも条件を変えて様子を見ることを優先しました。
もちろん、マルチには泥はねを抑えて病気を予防したり、乾燥を防いだりする働きがあります。ただ、隣の畝のピーマンはマルチをしていても生育不良だったため、今回はあえてマルチなしで植えて比較する形にしました。

こうして、5月に植えた苗の隣に7月購入の苗を植え付けました。手前の株が5月に植えたものですが、大きさはむしろ新しく植えた株のほうが大きいくらいです。原因は断定できませんが、同じ畑でも苗や時期によってここまで差が出ることがあります。
追加苗を植えた後に気をつけたい管理
追加で植えた苗は、植え付け直後に根を傷めないように水を切らさないことが大切です。ピーマンは根が浅く乾燥に弱い面があるため、梅雨明け後や晴天が続く時期は土の乾き方を見ながら水やりをします。
また、株が小さいうちに実を多く付けると、実を太らせるほうに力を使い、枝葉の成長が鈍ることがあります。株の勢いが弱いときは、最初の実を早めに収穫したり、傷んだ実や変形果を残しすぎないようにして、株を育てることを優先します。
次に読むと役立つ記事
- ピーマンの育て方:植え付けから収穫までの全体像を確認できます。
- ピーマンの実が小さい・大きくならない原因:株ではなく実が育たない時の確認に役立ちます。
- ピーマンの一番果を収穫する時期:株を育てるために早めに取る実の考え方を確認できます。
- 連作障害とは?:ナス科野菜を同じ場所で育てる時の注意点を確認できます。
コメント