大根は収穫が遅れると、根の中に「す」が入ったり、裂けたり、霜で傷んだりすることがあります。ただし、品種や気温、畑の状態によっては、収穫終盤まで畑に残しても食べられることがあります。
この記事では、秋から収穫を続けてきた三浦大根系の大根が、3月の収穫終了間際まで畑に残っていた実例をもとに、収穫遅れで確認したいポイントをまとめます。大根の一般的な収穫目安は別記事の大根の育て方で解説しているので、ここでは「畑に残した大根は大丈夫か」という視点を中心にします。
| 確認したいこと | 見るポイント | この栽培例での様子 |
|---|---|---|
| 収穫時期 | 根の太り、葉の開き方、品種ごとの日数 | 昨年秋から収穫を始め、3月ごろに収穫終了間近 |
| 収穫遅れの心配 | す入り、裂根、霜傷み、食味の低下 | かなり太くなったが、切ってもすは入っていなかった |
| 畑に残す判断 | 寒さ、土の状態、傷み、家庭で食べ切れる量 | 少なくとも50本以上収穫し、ほぼ毎日食べ続けた |
大根は収穫が遅れると「す入り」や裂根に注意する
大根の「す入り」とは、根の内部が白くスポンジ状になり、食感や食味が落ちる状態のことです。タキイ種苗の栽培資料でも、根の内部細胞が老化して白いスポンジ状になる現象として説明されています。
サカタのタネの栽培資料では、秋ダイコンは種まき後およそ60〜90日、夏ダイコンは50〜60日が収穫期の目安とされ、収穫が遅れると根にすが入り食味が悪くなるとされています。春まきや夏まきではす入りが早く出やすいとされるため、時期によっても注意度は変わります。
また、畑に遅くまで置くと、霜で地上に出ている部分が傷んだり、裂根したりすることもあります。家庭菜園では「まだ食べられそうだから」と畑に残したくなりますが、収穫遅れにはこうしたリスクがあると考えておくと安心です。
3月まで畑に残った三浦大根系の実例
昨年から次々と収穫してきた大根ですが、ようやく収穫も終わりに近づいてきました。収穫し始めてからはほとんど毎日食べていたので、少なくとも50本以上は収穫したと思います。
以前にもこのような大根三昧の日々を過ごしたことがありますが、今回もそれに勝るとも劣らない状態でした。作りすぎたと言えなくもありませんが、食卓にも家計にも大いに貢献してくれた大根です。
今回栽培した品種は三浦大根系の品種なので、形はずんぐりむっくりとしていて、極めて太い種類です。昨年秋の収穫初期のころはまだそれほど大きくなく、細身の大根でした。それが収穫末期になると、人間の太ももほどに感じるほど太い大根になっていました。

写真のように、収穫終盤の大根はかなり太くなっています。よくここまで大きくなったものだと感心するほどでした。
太い大根でも「す」が入っていないか切って確認する
これほどの大きさになると、収穫遅れによるす入りが心配になります。見た目では太く立派に見えても、根の中がスポンジ状になっていることがあるためです。
今回の大根は、包丁を入れてみても全くすは入っていませんでした。3月になっても傷むことなく普通に食べられたのは、かなりありがたい結果でした。
ただし、この例は「大根は3月まで畑に置いても大丈夫」という意味ではありません。品種、種まき時期、地域の寒さ、畑の水分、根の太り具合で結果は変わります。特に暖かい時期の大根や、地上部が大きく露出している大根は、早めに確認した方が安全です。
収穫終盤に見るポイント
収穫の判断では、根の太さだけでなく、葉の様子も見ます。サカタのタネの資料では、外葉が垂れ、中心部の葉が開いて平らに見えるようになったころが収穫判断の目安とされています。
タキイ種苗の資料では、根の直径が7cm程度になったら収穫し、根元を持ってゆっくり引き抜くとされています。抜きにくい大根や、土に深く入るタイプの大根は、無理に引っぱると折れることがあります。必要に応じてスコップなどで周囲の土を少し崩してから抜くと安心です。
- 葉が広がり、根が十分に太っているかを見る
- 畑に長く置いた大根は、裂け・傷み・す入りを確認する
- 一度に食べ切れない場合は、太ったものから順に収穫する
- 抜きにくいときは無理に引っぱらず、周囲の土をゆるめる
家庭菜園では、立派に育つほど「もう少し畑に置いておこう」と考えがちです。しかし、食べごろを過ぎると品質が落ちることもあります。特に収穫終盤の大根は、見た目の大きさだけでなく、切ったときの中身まで確認しておくと失敗を減らせます。
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