キウイフルーツは、雄株と雌株が分かれている果樹です。実がなるのは雌株ですが、雌株だけでは基本的に実がつきにくく、雄株の花粉で受粉する必要があります。
オス・メスの見分け方で大事なのは、木の姿だけでは判断しにくいという点です。葉や枝ぶりだけで雄株・雌株を見分けるのは難しいため、家庭菜園では「花の形」と「実がつくかどうか」を見て判断します。
この記事では、実際に5月中旬から下旬に撮影した雄花・雌花の写真を使いながら、初心者でも確認しやすいポイントを整理します。
キウイは雄株と雌株の両方が必要
「キウイフルーツ」の栽培には、雄株と雌株の2本が必要です。キウイの実は雌株にできますが、実ができるためには受粉が必要です。
雄株に咲く花の花粉が雌株の花につくことで、雌株の花の付け根に実が育ちます。つまり、収穫の主役は雌株ですが、雄株がなければ実がまったくできないこともあります。
農林水産省中国四国農政局のキウイフルーツ紹介でも、キウイフルーツには雄の木と雌の木があり、受粉作業が必要だと説明されています。新潟県農業大学校の実習記事でも、良質な果実を生産するには雄品種を混植するか、人工受粉を行う必要があるとされています。
家庭菜園では雄株1本・雌株1〜2本が扱いやすい
実をつけるだけなら、雄株1本と雌株1本の合計2本が基本です。栽培スペースに余裕があれば、雄株1本に対して雌株を2本以上にしても構いません。
JAファーム長野では、キウイの雄株と雌株の割合は1対5〜6を基本とし、株同士は3〜5mほど間隔をあけると説明しています。これは栽培規模のある場合の目安なので、普通の家庭菜園では雄株は1本あれば十分だと考えています。
雌株も1本で十分な量の実をつけることがあります。ただ、枯れたり病気になったりしたときの保険として、雌株を2本植える選択もあります。とはいえ、雄株まで2本にするとスペースがかなり必要になります。

キウイのオス・メスは木だけでは見分けにくい
キウイフルーツの栽培で雄株と雌株の両方が欠かせないのは、前述の通りです。では、もし一方が枯れたり、どちらの株かわからなくなったりした場合はどうすればよいのでしょうか。
当然、代わりの株を購入して植え付けることになりますが、キウイは木を見ただけでは雌雄の区別がつきにくいです。葉、枝、幹の外見だけで見分けるのは難しく、プロでも花がない時期の判別は簡単ではないといわれます。
そのため、家庭菜園では次の順番で確認します。
| 確認するもの | 見分け方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 実の有無 | 実がつく枝・木は雌株 | 受粉できていない雌株では実が大きくならないことがあります |
| 花の形 | 雄花は花粉が目立ち、雌花は中心と付け根がふくらむ | 開花期に観察する必要があります |
| 苗のラベル | 購入時の品種名・雄木/雌木表示を見る | 植え付け後はラベルをなくさないようにします |
| 葉や枝ぶり | 基本的には判断材料にしない | 木の外見だけで決めつけない方が安全です |
雄花と雌花の違いを写真で見る
実がついていなくても、春から初夏に花が咲けば雄花と雌花の形で見分けられます。この菜園では、雄花を5月中旬、雌花を5月下旬に撮影しています。




写真で見ると、雄花は花が広がるように咲き、花粉を出す部分が目立ちます。雌花は中心部がしっかりしていて、花の付け根が丸くふくらんでいます。
今回は受粉が成功して、雌花の付け根が丸くなり、実になる部分ができ始めています。もし雄株が枯れて雌株だけになった場合でも、雌花は付け根がふくらんだ形をしているため、開花期なら雌株かどうかを確認しやすくなります。
片方が枯れたときの確認手順
雄株か雌株かわからない木が残った場合は、すぐに木の姿だけで決めつけず、次の順番で確認します。
- 春から初夏に花を見る
キウイの開花時期は地域や品種で前後しますが、農林水産省中国四国農政局では5月〜6月と紹介されています。花の形を見られる時期まで待つのが確実です。 - 花の中心と付け根を見る
中心部と付け根が丸くふくらむ花なら雌花、花粉が目立つ花なら雄花として判断します。 - 実がふくらむかを見る
雌株で受粉できていれば、花のあとに実になる部分がふくらみます。ただし、受粉が不十分だと雌株でも実が育たないことがあります。 - 足りない方の株を補う
雌株だけなら雄株、雄株だけなら雌株を補います。大阪府立環境農林水産総合研究所も、キウイは受粉しないと実がならないため、雌木と雄木を混植する必要があると説明しています。
植え付け時にラベルを残しておく
キウイは花が咲くまでオス・メスを見分けにくいため、購入時のラベルを残しておくことが大切です。苗を植えるときに、雄株・雌株の位置をメモしておくと、数年後にどちらかわからなくなる失敗を防げます。
また、受粉には品種同士の相性や開花時期も関係します。雌株の品種に合う雄株を選ぶ必要があるため、苗を買うときは「この雌品種に合う雄品種か」を確認しておくと安心です。
次に読むと役立つ記事
- キウイの剪定時期はいつ?冬剪定と6月の伸びすぎ枝整理:キウイの枝が伸びすぎたときの管理や、花・実を見やすくする剪定の考え方を確認できます。
- 果樹の記事一覧:キウイ以外の果樹栽培や、家庭菜園での果樹管理の記事をまとめて確認できます。
参考にした専門情報
- 農林水産省 中国四国農政局「キウイフルーツ」:開花時期、受粉作業、収穫時期の基礎情報を確認しました。
- 新潟県農業大学校「キウイフルーツの人工受粉を行いました」:キウイフルーツが雌雄異株で、雄品種の混植や人工受粉が必要になる点を確認しました。
- 大阪府立環境農林水産総合研究所「キウイフルーツの花が咲くが実が成らない。なぜか?」:雌木・雄木の混植と人工授粉について確認しました。
- JAファーム長野「キウイの雄と雌の割合」:雄株と雌株の割合、株間、品種の組み合わせに関する目安を確認しました。
コメント
写真の説明を何回読んでも、どちらかが判断できません。どちらも実がなっているように見えます。