白菜の軟腐病は、葉や株元が水にぬれたようになり、やわらかく腐って独特の悪臭を出す細菌性の病気です。発病してから元通りに回復させるのは難しいため、家庭菜園では「早く見つけて広げない」「高温多湿と傷口を減らす」ことを中心に対策します。
白菜の軟腐病は水浸状に腐って悪臭が出る
軟腐病(なんぷびょう)は、野菜、草花、球根植物などに発生する細菌性の病気です。別名で白腐病(しろぐされびょう)、腐敗病と呼ばれることもあり、病原細菌が増えると、植物の組織が腐敗して溶けたような症状になります。
白菜では、外葉や結球部の基部に水浸状の病斑が出て、進むとべとべとに軟化し、悪臭を放ちます。症状が急速に広がると、株全体がしおれて枯れてしまうことがあります。

同じアブラナ科では、キャベツ、ブロッコリー、大根、水菜などでも発生します。レタス、ネギ、ズッキーニ、セロリ、トマトなど、やわらかい部分を持つ野菜でも注意が必要です。
軟腐病かどうかを見るポイント
| 見るところ | 軟腐病で出やすい症状 | 注意点 |
|---|---|---|
| 葉や株元 | 水にぬれたような病斑が出る | 初期は小さくても急に広がることがある |
| 腐った部分 | べとべとに軟化して崩れる | 手で触った道具や手袋は洗う |
| におい | 独特の悪臭がある | 悪臭が強い場合は早めに処分する |
| 株全体 | しおれて枯れ込む | 周囲の株にも症状がないか見る |
病気の判断に迷う時は、ひとつの症状だけで決めつけず、腐敗の様子、におい、広がり方を合わせて見ます。家庭菜園では、発病株を無理に残すより、周囲に広げない判断が大切です。
軟腐病が発生しやすい条件
軟腐病は、高温多湿、水はけの悪い土壌、過剰施肥、害虫や管理作業による傷口などが重なると発生しやすくなります。原文では6〜10月の高温多湿期を挙げていますが、白菜では秋の長雨や台風後、結球期の傷みから広がることもあります。
- 雨や水やりで土が過湿になっている
- 畝が低く、水がたまりやすい
- 害虫の食害や収穫・管理作業で葉や茎に傷がある
- 肥料が多すぎて株が軟弱に育っている
細菌は水を伝って広がりやすいため、降雨時や露がついている時に、葉や茎を傷つける作業をすると感染のきっかけになることがあります。
発病した株は早めに抜き取り畑の外で処分する
症状が出た株を、家庭菜園で元通りに治すのは難しいです。薬剤を使わない場合は、発病した株を株ごと抜き取り、畑の外で処分します。腐った葉や株を畑に残すと、病原菌を残す原因になります。
作業する時は、腐った部分を周囲の株にこすりつけないようにし、作業後は手や道具を洗います。近くの株にも水浸状の腐敗や悪臭がないか確認します。
白菜の軟腐病を予防する管理
| 対策 | 目的 | 家庭菜園での実践 |
|---|---|---|
| 高畝にする | 排水をよくする | 雨後に水がたまる場所では畝を高めにする |
| マルチングする | 泥はねを減らす | 株元への土の跳ね返りを抑える |
| 害虫を早めに防ぐ | 傷口を減らす | 食害痕から細菌が入りやすくなるため、葉を定期的に見る |
| 雨の日の作業を避ける | 水による伝染を減らす | 葉が濡れている時の剪定・収穫作業を控える |
| 肥料を入れすぎない | 軟弱な生育を避ける | 窒素過多にならないよう、施肥量を守る |
農薬を使う場合は、白菜に登録がある薬剤か、使用時期、回数、希釈倍率、収穫前日数を最新のラベルで確認します。細菌性病害は、発病してから完全に治すというより、発病初期や予防的な使い方で広がりを抑える考え方になります。
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