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根こぶ病とは?症状・原因・苦土石灰での予防と家庭菜園の対策

根こぶ病 栽培の基本
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根こぶ病は、キャベツ、ブロッコリー、白菜、かぶ、大根などのアブラナ科野菜で問題になりやすい土壌病害です。根に大小のこぶができ、水分や養分を吸い上げにくくなるため、日中にしおれて夕方に戻る、生育が悪い、ひどい場合は枯れる、といった症状が出ます。

一度発病した株を元通りに治すのは難しいため、見つけたら根ごと抜き取り、こぶを畑に残さないことが大切です。そのうえで、次にアブラナ科を植える前に、水はけ、連作、土壌酸度、抵抗性品種を見直します。

「根こぶ病に苦土石灰は効くのか」と迷う場合、考え方は「発病した株を治す」ではなく「酸性に傾いた土を中性寄りに整え、発生しにくい条件に近づける」です。苦土石灰を多く入れればよいわけではないので、土壌酸度を測り、作物と資材の目安量を守って使います。

根こぶ病とはどんな病気?

根こぶ病は、根こぶ病原菌が引き起こす土壌伝染性の病気です。農林水産省の葉物野菜の記事でも、アブラナ科の野菜、とくに白菜やかぶで被害が増えており、根こぶ病に抵抗性のあるCR品種も開発されていると紹介されています。

この病気は、地上部だけを見ても判断しにくいことがあります。葉が少ししおれていても水切れに見えたり、夕方には回復したりするためです。根を掘り上げたときに、根にこぶ状のふくらみができていれば、根こぶ病を疑います。

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根こぶ病の症状と見分け方

根こぶ病の特徴は、根に大小さまざまなこぶができることです。こぶができると、根が土壌から水分や栄養分を十分に吸収できなくなり、株全体の生育が悪くなります。

見る場所出やすい症状判断のポイント
地上部日中にしおれ、夕方に戻る水切れだけでなく根の異常も疑う
葉と株全体葉色が悪い、生育が遅い、外葉が弱る同じ畝のアブラナ科だけ弱いか見る
根大小のこぶがつく根を少し掘り、こぶの有無を確認する
収穫時根が変形し、細根が少ない収穫後の残さを畑に戻さない

NAROの根こぶ病抵抗性キャベツ品種の資料では、被害株は根がこぶ状になり、養水分の吸収が妨げられるため、日中にしおれ、ひどい場合は枯死すると説明されています。家庭菜園でも、日中のしおれが続く場合は、地上部だけで判断せず根を確認します。

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発病した株はどうする?

症状が軽ければ、地上部の茎葉は一見普通で、収穫できる場合もあります。ただし、根にこぶができた株は土壌中に病原菌を増やす原因になります。収穫できそうな株でも、収穫後の根やこぶは畑にすき込まず、菜園の外へ持ち出します。

  1. 日中にしおれる株、育ちが悪い株を見つけたら、根元を少し掘って確認する。
  2. 根にこぶがある株は、こぶを崩さないように根ごと抜き取る。
  3. 抜いた株は畑の中に置かず、袋などに入れて菜園外で処分する。
  4. 作業後の道具や長靴についた土を、ほかの畝へ持ち込まないようにする。

根こぶ病の病原菌は、こぶの中に休眠胞子として大量に残り、土壌中で長く生存します。元記事では7〜10年もの間生存し続けると整理していました。だからこそ、発病株をそのまま土の中や地表に残さないことが重要です。

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根こぶ病が発生しやすい条件

根こぶ病は、アブラナ科野菜の連作、土壌水分の多さ、水はけの悪さ、酸性に傾いた土壌などで発生しやすくなります。元記事では、発生時期は5〜11月、発生適温は20〜24℃前後、梅雨や長雨で土壌水分が多い時期に注意が必要と整理していました。

条件家庭菜園で起こりやすい場面予防の考え方
連作同じ場所で白菜、キャベツ、ブロッコリー、大根などを続けるアブラナ科を続けず、輪作する
過湿梅雨や長雨の後、畝が乾きにくい高畝にし、水はけをよくする
酸性土壌雨が多く、石灰を入れずに作付けを続けている土壌酸度を測り、苦土石灰などで調整する
病原菌の持ち込み発病株の根や土を畑に残す根ごと持ち出し、道具についた土も落とす
抵抗性のない品種根こぶ病が出た畑で普通品種を植えるCR品種など抵抗性品種を検討する
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苦土石灰は根こぶ病対策になる?

苦土石灰は、根こぶ病が出た株を治す薬ではありません。役割は、酸性に傾いた土壌の酸度を調整し、根こぶ病が発生しにくい条件に近づけることです。

農林水産省の記事では、キャベツや白菜の土作りで、植え付けの2週間前に1平方メートル当たり100〜150グラムの苦土石灰を散布して耕す例が紹介されています。ただし、必要量は土壌酸度や資材によって変わるため、家庭菜園でも土壌酸度計や簡易検査で確認してから使うと安心です。

NAROの資料では、土壌pH矯正によって発病程度が下がる土壌病害があり、白菜・キャベツ・ブロッコリーの根こぶ病の被害軽減対策として、育苗土や圃場のpH矯正が関連技術として示されています。家庭菜園では転炉スラグのような専門資材をそのまま使うより、まず苦土石灰で適正pHへ近づける基本管理から考えるのが現実的です。

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次の作付け前にできる予防策

根こぶ病は発生後の治療が難しいため、次に植える前の予防が中心になります。NAROのアブラナ科野菜の総合防除では、病原菌密度を把握し、防除技術を選択・組み合わせる考え方が示されています。家庭菜園でも、ひとつの対策だけに頼らず、いくつかを組み合わせます。

  • 輪作する
    同じ場所でアブラナ科を続けないようにします。根こぶ病が出た畝では、次作に白菜・キャベツ・ブロッコリー・大根・かぶなどを避けます。
  • 水はけをよくする
    低い畝や水がたまりやすい場所では、高畝にして排水を改善します。梅雨や長雨の時期に土が乾きにくい畝は特に注意します。
  • 土壌酸度を調整する
    苦土石灰などを使う場合は、土壌酸度を測り、資材の表示量を守ります。入れすぎはほかの生育不良につながることがあります。
  • 抵抗性品種を選ぶ
    根こぶ病が出た畑でアブラナ科を作る場合は、CR品種など根こぶ病抵抗性のある品種を検討します。ただし抵抗性品種でも、すべての菌に完全に効くとは限らないため、耕種的防除と組み合わせます。
  • 発病株や雑草を残さない
    発病株の根、こぶ、周辺のアブラナ科雑草は、病原菌を残す原因になります。畑にすき込まず、持ち出して処分します。
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根こぶ病とネコブセンチュウは別もの

検索では「根こぶ病」と「ネコブセンチュウ」が混同されることがあります。どちらも根に異常が出ますが、根こぶ病は主にアブラナ科野菜で問題になる土壌病害で、ネコブセンチュウは線虫による被害です。対策も同じではありません。

根にこぶがあるからといって、すぐに同じ対策を選ばず、作物がアブラナ科か、こぶの形、畑での広がり方を確認します。迷う場合は、地域の農業改良普及センターや病害虫防除所の情報も参考にします。

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