ジャガイモを20cm以上の深さに植えていた場合、すぐに失敗と決めつける必要はありません。ただし、深すぎる植え付けは芽が地上に出るまで時間がかかったり、地温が上がりにくくなったりすることがあります。この菜園でも、種芋を植える穴を20cm程度にしていたつもりが、場所によって25〜30cmほどになっていた可能性がありました。
ここでは、3月下旬に植え付けたジャガイモが6月9日に収穫間近になった実例をもとに、深植えの見直し、追肥の遅れ、収穫時期の目安を整理します。
ジャガイモを深植えしすぎたかもしれない実例
この年のジャガイモは、3月下旬に種芋を植え付けました。6月に入ると葉や茎はかなり大きくなり、見た目には順調に育っていました。毎年6月中には「新じゃが」として少しずつ掘り始めているため、この時期になると収穫が近いと感じます。

一方で、毎年ジャガイモを作っていても「これは大豊作だ」と感じる年は多くありません。原因ははっきりしませんが、この菜園では種芋を植えるときの穴を深く掘りすぎていたかもしれないと感じています。
これまでは、植え付けの穴の深さを20cm程度にしてきました。ただ、すべての場所を厳密に測っているわけではないため、勢い余って25〜30cmほどになっていた箇所もあったと思います。
深植えで気になるのは、芽の出方と地温
ジャガイモは種芋から芽が伸び、地上に出た茎の少し上からストロンと呼ばれる地下茎が伸び、その先に新しいイモができます。タキイ種苗の栽培マニュアルでは、深すぎる植え付けは出芽の遅れにつながること、通常の覆土は5〜6cmが目安であることが示されています。
| 植え方 | 起こりやすいこと | 初心者が見るポイント |
|---|---|---|
| 浅め | 地温が上がりやすく、芽が出やすい | 乾燥しやすい畑では土の乾きに注意 |
| 標準的な覆土 | 芽の出方と土寄せ作業のバランスが取りやすい | 種芋の上に5〜6cmほど土をかける目安 |
| 深すぎる | 芽が出るまで時間がかかることがある | 25〜30cmになっていないか、次回の植え付けで見直す |
この菜園では毎年まったく収穫できないわけではなく、普通のサイズや量のジャガイモは収穫できています。そのため「深植えだけが原因」とは言い切れません。ただ、より安定して育てるなら、次回は穴を深く掘りすぎないことを意識したいところです。
収穫間近のジャガイモは、葉や茎の色で見る
ジャガイモの収穫時期は、葉や茎が黄色くなり、枯れ始めるころがひとつの目安です。タキイネット通販の解説でも、茎葉が黄変した時期に、晴天が続いて土が乾いているときに掘り取ることが紹介されています。
新じゃがは皮がやわらかく、早めに掘る楽しみがあります。ただし、まだ完全に育ちきる前に収穫するため、収量は少なくなりやすいです。家庭菜園では一度に掘ると食べきれないこともあるので、まず新じゃがとして少し掘り、その後に葉茎の枯れ具合を見ながら7月ごろまで段階的に収穫する方法もあります。
| 状態 | 収穫判断 | 注意点 |
|---|---|---|
| 葉茎がまだ青く元気 | もう少し待つ | 早掘りすると収量は少なめ |
| 葉や茎が黄色くなり始める | 新じゃがとして少し掘れる | 保存性より食味重視 |
| 茎葉がかなり枯れる | 本格的な収穫時期 | 晴天続きで土が乾いた日に掘る |
追肥は本来もう少し早い時期に行う
この年は諸事情で、植え付け後からほとんど追肥をしていませんでした。芽かきもできていなかったため、管理としてはかなり放任に近い状態です。それでも畑のジャガイモは一応順調に育っていたため、6月9日に遅めの追肥として化成肥料を株元にまきました。

本来は、芽かきのあとに追肥と土寄せを組み合わせるのが基本です。サカタのタネの解説では、芽かき後の1回目の土寄せと追肥、さらに約3週間後の2回目の土寄せと追肥が紹介されています。今回のように収穫が近くなってからの追肥は、作業としては遅めです。
当時は、バケツに化成肥料を移し、株元に手でつかんでまくというかなり大まかな作業でした。今から見直すなら、芽が出て芽かきをする時期、草丈が伸びて土寄せをする時期に合わせて、追肥も計画的に行うほうがよいと感じます。
次回の植え付けで見直したいこと
今回の実例から見直したいのは、植え付け穴を深くしすぎないこと、芽かきと追肥を遅らせすぎないこと、そして土寄せでイモができる場所を確保することです。
- 植え付け時は、穴の深さを感覚だけに頼らず一度測ってみる
- 芽が出たら、勢いのよい芽を残して芽かきをする
- 芽かき後と草丈が伸びたころに、追肥と土寄せを行う
- 収穫は、葉や茎の黄変と土の乾き具合を見て決める
ジャガイモは、多少作業が遅れてもそれなりに収穫できることがあります。ただ、毎年安定してよいサイズのイモを収穫したいなら、深植え、追肥、土寄せ、収穫時期をそれぞれ分けて見直すのが近道です。
次に読む関連記事
- じゃがいもの追肥と土寄せ②:追肥と土寄せ作業をもう少し詳しく確認できます。
- じゃがいもは生育順調:収穫前の葉茎の状態を別の時期の実例で見られます。
- じゃがいもの初収穫:新じゃがの収穫と保存の考え方を確認できます。
参考にした資料
- タキイ種苗「ジャガイモ栽培マニュアル」:植え付け深さ、芽かき、土寄せ、収穫の目安を確認しました。
- タキイネット通販「ジャガイモの育て方や生育期の管理について解説」:植え溝、追肥・土寄せ、収穫時期の記述を確認しました。
- サカタのタネ「ジャガイモ(秋植え)の育て方・栽培方法」:芽かき後の追肥・土寄せ、収穫判断の考え方を確認しました。
コメント