さつまいもは、苗を植え付けて根付けば比較的手間の少ない野菜です。ただし、植え付け直後の1週間だけは別です。苗にまだ十分な根が出ていないため、この時期に乾燥させると、そのまま枯れてしまうことがあります。
このページでは、富士山麓の家庭菜園で5月上旬に「べにあずま」の苗を100本植え付けた記録をもとに、さつまいもの栽培時期、苗の購入、品種選び、水やりの判断を初心者向けに整理します。
さつまいもの苗の植え付け時期
さつまいもの苗は、遅霜の心配が少なくなり、地温が上がってから植え付けます。この菜園がある富士山麓では、毎年おおむね4〜5月に苗を植え付け、10〜11月に収穫しています。
早すぎると霜に当たる心配があり、遅すぎると収穫までの期間が足りなくなります。地域差が大きいので、暖地・温暖地・寒冷地で暦をそのまま当てはめず、「霜が終わったか」「苗を植えたあとに十分な生育期間が残るか」を見て判断します。
| 確認すること | 初心者向けの見方 | この菜園の実例 |
|---|---|---|
| 植え付け時期 | 遅霜の心配が少なく、気温・地温が上がってから | 富士山麓では4〜5月が目安 |
| 収穫時期 | 植え付けから数か月育て、霜が降りる前に掘る | 10〜11月に収穫 |
| 注意点 | 早すぎる植え付け、遅すぎる植え付けを避ける | 12月頃までには収穫を終える意識 |
家庭菜園で人気の野菜「さつまいも」
今年も「さつまいも」の苗の植え付け時期がやって参りました。「さつまいも」はもう何年も栽培していますが、野菜の中でも栽培が一番簡単な部類に入るので毎年欠かさず栽培しています。
土を耕して畝を整備するのは大変ですが、一度苗を植えつけて根付けば、比較的放任でも育ちやすい野菜です。荒れた土地でも育つといわれ、この菜園では毎回肥料を与えたことはありません。
ただし、葉やつるはかなり伸びます。畑のスペースを取るので、植える本数は「苗が手に入った数」だけで決めず、収穫後に食べ切れる量と、つるが広がる場所も考えて決めます。

さつまいもの苗はどこで買う?品種の選び方
これまでさつまいもの苗はネットを通じて購入していましたが、今回は地元のホームセンターで購入しました。ネットで購入していたのは、地元で見つけられなかったためです。今思うと、少し買いに行くのが遅かったのかもしれません。
今回は無事に苗を手に入れることができました。品種は定番の「べにあずま」で、1束50本、税込798円でした。他にもホクホク甘い「安納芋」の苗があり、こちらは1束50本で税込980円でした。
できれば安納芋も試してみたかったのですが、畑のスペースに限りがあるため今回は見送りました。結局、「べにあずま」の苗を2束、計100本購入しました。
| 苗選びで見ること | 理由 | このときの判断 |
|---|---|---|
| 購入時期 | 遅れると欲しい品種が売り切れることがある | 今回はホームセンターで購入できた |
| 品種 | 味・食感・収穫量が変わる | 定番のべにあずまを選択 |
| 本数 | つるが広がり、収穫量も多くなる | 畑のスペースを考え、2束100本にした |
さつまいも苗の植え方と植え付け後の水やり
さつまいもの栽培は簡単なのは間違いありませんが、植え付け直後の根の定着には注意が必要です。定着とは、植えた苗から新しい根が出て、土から水を吸える状態になることです。
繁殖力が強いさつまいもでも、植え付けたばかりの苗にはまだ十分な根がありません。茎から根が出てくるまでには、植え付けから1週間前後かかります。植え付け当初は葉や茎がしおれますが、根が出てくると葉も茎もピンと張って元気になります。
植え付け後1週間の見方
植え付け直後:葉や茎がしおれる → 数日後:乾燥させないように水やり → 1週間前後:葉や茎が立ち上がれば定着の目安



植え付けから最初の1週間は水切れに注意する
さつまいも栽培で最も大切な時期は、植え付けから最初の1週間です。この時期に苗を枯らさないように、こまめに水やりをします。根付いた後は比較的乾燥に強くなりますが、植え付け直後だけは「放任で大丈夫」と考えない方が安全です。
苗を植える前に確認すること
さつまいもの苗は、根が付いたポット苗ではなく、つるを切ったような「切り苗」で販売されることが多いです。そのため、買ってきた直後から元気な葉をしているとは限りません。多少しおれて見えても、茎が極端に傷んでいなければ植え付け後に根が出て回復することがあります。
| 確認点 | 見方 | 初心者向けの判断 |
|---|---|---|
| 苗の状態 | 茎が折れていないか、乾きすぎていないか | 購入後はできるだけ早く植える |
| 畝の状態 | 水がたまりにくく、つるが広がる場所があるか | 広がる向きを考えて植える |
| 天気 | 強い日差しや乾燥が続かないか | 植え付け後数日は水切れに注意する |
「苗を水につけるべきか」と迷うこともあります。乾燥が強い苗を一時的に水で落ち着かせる考え方はありますが、長時間つけっぱなしにするより、苗を傷めないうちに畑へ植え付け、植え付け後にしっかり水を与える方が作業としては分かりやすいです。
6月・7月に植えても間に合う?
6月の植え付けは、地域や品種によっては間に合う場合があります。ただし、富士山麓のように秋が早い地域では、植え付けが遅れるほど収穫までの生育期間が短くなります。7月以降は、苗が根付いても芋が十分に太る前に気温が下がる可能性があります。
この菜園では4〜5月に植え付け、10〜11月に収穫する流れを基本にしています。遅れて植える場合は、「霜が降りる前に収穫できるか」「苗を入手できるか」「畑の水やり管理ができるか」を確認してから判断します。
苗を植える本数は作りすぎに注意
さつまいもは霜に弱いので、12月頃までには収穫を終える必要があります。収穫しないまま霜が降りれば、土の中の芋が傷むことがあります。里芋のように土中で越冬させる感覚では扱えません。
簡単に育つからといって作りすぎると、収穫後に食べきれなくなることもあります。苗を購入するときは、畑の広さ、家族で食べる量、保存場所まで考えて本数を決めると安心です。
次に読むと役立つ記事
- さつまいもの栽培方法・育て方のコツ:苗の植え付け後、収穫までの全体像を確認できます。
- さつまいも品種ランキング:べにあずま以外の品種を選ぶときに参考になります。
- 家庭菜園の水やり:植え付け直後の水やり判断を詳しく確認できます。
- マルチングとは?:乾燥対策や雑草対策を考えるときに役立ちます。
参考にした資料
- タキイ種苗「サツマイモ栽培マニュアル」:サツマイモ栽培の基本確認に参照しました。
- バローナビ「さつまいも栽培の手引き」:植え付け時期から収穫までの流れの確認に参照しました。
- 農業屋「サツマイモ苗の選び方と育て方」:苗の種類、選び方、植え付け時期の整理に参照しました。
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