里芋の種芋は、家庭菜園で数を植えようとすると意外に高く感じます。この菜園では、以前に収穫して保存しておいた里芋を種芋として使い、5月上旬に植え付けました。
この記事の実例では、園芸店などで小さい子芋が5〜6個で500円程度、つまり種芋1個あたり約100円という感覚でした。価格は時期や品種、販売店で変わりますが、ある程度の株数を植えるなら、自家製の種芋を残しておく価値はかなり大きいです。
5月上旬に里芋の種芋を植え付けた実例
前回、収穫後の里芋を選別し、種芋として使えそうなものを取り分けておきました。実際に選んでみると使える芋は限られましたが、家庭菜園で植える分には十分な数を確保できました。
収穫した芋は、すでに何日か陰干ししてあり、少し乾燥していました。ただ、植え付けには問題ない状態でした。むしろ、表面がほどよく乾いているほうが扱いやすく、販売されている種芋もかなり乾燥した状態で並んでいることがあります。
自家製の里芋を種芋にする場合は、傷や腐りがないかをよく確認します。柔らかく傷んでいるもの、黒く腐りかけているもの、芽になる部分が弱っているものは避けます。


種芋の切り口は乾かし、必要なら草木灰を使う
畑から収穫した里芋をそのまま植える場合や、株全体で保存しておいたものを分けて植える場合は、切り口や傷口が出ることがあります。このようなときは、切り口を乾かしてから植え付けると安心です。
この実例では、じゃがいもの種芋と同じように、切り口へ草木灰を付ける方法にも触れています。草木灰は切り口を乾かしやすくするために使われることがありますが、傷みが強い芋を無理に使うためのものではありません。まずは健全な種芋を選ぶことが前提です。

植え付けは10cm程度の穴を掘り、周囲の土を柔らかくする
植え付けるときは、スコップや園芸用の小さなシャベルで10cm程度の穴を掘りました。里芋は植えた後に子芋・孫芋を付けながら大きくなるので、種芋のまわりだけは土を柔らかくしておきます。
畑の区画全体を完璧に耕せれば理想ですが、家庭菜園ではほかの苗の植え付けや日々の作業で手が回らないこともあります。このときは、種芋を植える場所の周囲をピンポイントで耕す方法でも育ちました。
| 確認すること | この実例での作業 | 初心者向けの見方 |
|---|---|---|
| 植え付け時期 | 5月上旬 | 地温が上がり、遅霜の心配が少なくなってから |
| 穴の深さ | 10cm程度 | 深すぎると芽が出にくく、浅すぎると乾きやすい |
| 土の状態 | 種芋の周囲を耕した | 石・根・固い土を取り除き、芋が太りやすくする |
| 種芋の状態 | 陰干し後、傷みを確認 | 腐り・傷・極端な乾きすぎを避ける |
十分に時間が取れる場合は、畑全体を耕し、石灰や肥料を施して準備するほうが安心です。一方で、手作業の家庭菜園では、すべての作業に同じだけ手間をかけるのは難しいものです。作業量を調整するなら、里芋の植え付け場所を重点的に耕す方法は現実的な選択肢になります。


種芋を買うか、自家製を残すか
里芋の種芋を購入すると、家庭菜園でもまとまった数を植える場合は費用がかさみます。この実例では、小さい子芋が5〜6個で500円程度という感覚だったため、畑である程度作るには数千円かかると考えました。
もちろん、購入した種芋は品種が分かりやすく、初めて育てる場合には安心感があります。一方で、毎年栽培しているなら、収穫期に形のよい芋を種芋用として残し、腐らせないように保存しておくと、翌年の費用を抑えやすくなります。
価格だけを見ると購入種芋は高く感じますが、失敗して腐らせると自家製種芋も使えません。種芋代を節約するには、収穫後の選別と保存がセットになります。
植え付け後に見ておきたいこと
- 植えた場所が乾きすぎていないか確認する
- 強い雨で土が流れて種芋が露出していないか見る
- 芽が出るまで、掘り返して確認しすぎない
- 発芽後は草取りと土寄せの作業につなげる
- 夏の高温乾燥期は水切れに注意する
里芋は植え付けた直後よりも、その後の土寄せと水分管理が収穫に大きく関わります。植え付けが終わったら、芽が出るまで待ち、発芽後の管理へつなげていきます。
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