スイカの雨対策は、株元に雨が入り続ける状態を減らし、同時に蒸れを逃がすことが大切です。この菜園では、7月に入ってから毎日強い雨が続き、株元近くのつるが傷み始めたため、7月8日に急いで雨除けトンネルを設置しました。
この記事は、最初から計画したトンネル栽培ではなく、長雨が続いたあとに応急的に行った実例です。すでに傷んだ株を必ず回復させる方法ではありませんが、株元へさらに雨が入り込むのを減らす対策としては参考になります。
スイカの雨対策でまず守りたい場所
スイカは高温で乾きやすい環境を好み、水はけの悪い場所を苦手とする野菜です。雨が数日続くと、葉やつる全体よりも、まず株元の過湿が心配になります。株元とは、苗を植えた根元の部分です。
黒マルチを張っていても、苗を植えた穴の部分は開いています。この穴から雨水が入り続けると、土が乾きにくくなります。今回のトンネルは、畝全体を完全に覆うためではなく、株元に直接雨が当たり続けるのを減らす目的で設置しました。
| 見る場所 | この菜園で見た状態 | 取った対策 |
|---|---|---|
| 株元近くのつる | 7月7日に枯れ始めたように見える部分が出た | 翌日に雨除けトンネルを設置 |
| マルチの植え穴 | 雨が入り込む場所になっていた | 上から透明マルチで覆う |
| トンネルの脇 | つるが広がっていた | 密閉せず、風が通るようにした |
8日連続の雨で株元まわりが傷み始めた
この年は7月に入ってから1日も晴れず、毎日雨が降り続いていました。小降りではなく、土砂降りの大雨が続き、大雨注意報が出るほどの雨量でした。
天気予報では7月10日ごろまで雨が続く見込みで、その通りなら10日連続の長雨になります。梅雨時期に雨が降るのは自然なことですが、ここまで長く強い雨が続くと、スイカにはかなり厳しい条件だと感じました。
実際、この連日の長雨のせいで株の一部がかなりのダメージを受けています。被害は株の根元まわりに集中しており、このまま雨が入り続けると、株元からさらに弱ってしまうのではないかと心配になりました。
7月8日に雨除けトンネルを急いで設置
天候の影響はどうしようもないと諦めかけていましたが、これ以上の被害拡大は避けたいと考え、7月8日に急いでトンネルを設置しました。
使ったのは、トンネル栽培用の支柱と透明のマルチです。畝の両側に支柱を差し込み、上から透明マルチをかけ、クリップや洗濯バサミで留めました。作業の目的は、株元に雨が直接落ち続けるのを止めることです。
- 畝の両側にトンネル用の支柱を差し込む。
- 透明マルチを上からかけ、株元の植え穴を雨から守る。
- クリップや洗濯バサミで、風で飛ばないように留める。
- つるが伸びている両脇は、完全に密閉せずに空けておく。

密閉せず、株元の雨を減らす程度にする
今回のトンネルは、温室のように完全に囲うものではありません。すでにつるが伸びていたため、両脇を閉じることはできませんでしたし、無理に密閉すると中が蒸れやすくなります。
家庭菜園で後から設置する場合は、「全部を雨から守る」よりも「株元に雨が入り続けるのを減らす」と考えると作業しやすいです。特に黒マルチ栽培では、植え穴が水の入口になりやすいので、そこを上から覆うだけでも対策の意味があります。
ただし、雨除けをかければ必ず助かるわけではありません。すでに根や株元が傷んでいる場合は、回復しないこともあります。雨が弱まったあとは、トンネル内が蒸れすぎていないか、つる先に元気が残っているかを見ながら管理します。
今回の実例でわかったこと
すいか栽培当初は、これほどの長雨が続くとは思っていなかったため、トンネルの設置はまったく考えていませんでした。プロの農家のように大きなハウスで雨を避けることはできませんが、家庭菜園でも支柱と透明マルチがあれば、小さな雨除けは作れます。
この対策でできるのは、主に「これ以上、株元へ雨を入れにくくすること」です。畑全体の過湿をすぐに解消したり、傷んだ株を確実に元へ戻したりすることはできません。それでも、雨が終わるまで何とか持ちこたえてほしい場面では、試す価値のある応急処置だと感じました。
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参考にした資料
- タキイ種苗「スイカ栽培マニュアル」:スイカが高温乾燥を好み、水はけの悪い場所を嫌うこと、トンネル・マルチ利用の考え方を確認しました。
- 長浜市「小玉スイカ『ピノ・ガール』の実証栽培」:排水対策や湿害による株元の病害発生例を確認しました。
- 自然農法国際研究開発センター「スイカの栽培」:スイカの作型と梅雨時期の栽培上の考え方を確認しました。





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